シリーズ第K弾 「この不況下で思うこと」 シリーズ「この人に聞く」第12弾は、某外資系ソフトウェア会社伊藤健二氏にお話をお伺い致しました。数々の苦境もあったことでしょうが、すべてにポジティブなマインドをもって対応されているトークは、この不況には絶対にご一読いただきたいお話が満載です。
伊藤:今日僕は、「この不況下で思うこと」をテーマに話しをしたいと思います。
児玉:日本列島、どこでも不況・不況といわれていますが、そんな今どんなことを今思いますか?
伊藤:僕は、いままで何のために働いてきたのか?ということを今回改めて振り返っています。若
いときはお金がほしいから、そのうち家族ができ奥さんのためにお金を稼ぐようになり、今
度は子供ができて子供が成長するに従って、子供のためにお金をかせぐようになり、そして
今年子供が大学を卒業するんだけど・・さて、次は一体何のために働いていくんだろう??
と考えてみたんだ。昨年、父が亡くなったとき、父の日記が見つかってね・・・読んでみた
んですよ。そこには、僕と子供のことが書いてあってね。あれは、「おやじの日記」という
より「息子と孫の成長日記」みたいなものだったんだよ。それを読んだ僕は、「父は何のた
めに働いてきたんだろう??」と考えたんだ。
人の考え方は、そのときの環境や状況により変わるものだと思う。人生は長いので、子供の
頃の目標、学生になってからの目標、社会人になってから・・・と都度変わるものだと思う
そして、人はその節目、節目の岐路で人生の選択をたくさんしているのだと思う。
僕は今、何のために働くのか?というこれからの僕の目標として「自分が働いて誰かを幸せ
にできる、自分も儲かって、自分の周りの自分に関わっている人も儲かる(しかもそれが、
巨額に儲かるというわけではなく・・、今改めて言われ始めたワークシェアリング的な)と
いうビジネスモデルを考えて、多くの人が幸せになれる構造を築けたらいいなと思う。理想
だけどね。
児玉:伊藤さんは、とてもイキイキ楽しそうに語られますよねぇ〜。
伊藤:あっ、そう・・そうかもしれない。僕は常に前向きなんですよ。忙しくても楽しく仕事をや
る、大変でも楽しそうに振舞う・・・僕の周りにいる人がよく、「伊藤さんってなんでそん
なにいつも幸福そうなんですか?」っていわれるくらい、前向きで楽しそうなんだって。常
に前向きなんです。そうすると、うれしいことにたくさん出会えるんですよ。これは体験し
ているのでぜひ皆さんにもお薦めしたいことです。
だから、今これを読んで下さっている人の中で、今、悲しい大変な境遇にいる人がいたとし
たらその人に伝えたい!会社がとても不景気で悲しい思いをしている人がいたら、日本は強
い。だから心配するな!とまず言いたい。そして、日本企業は雇用を守ろうと働いているの
で何も心配をしなくて大丈夫だよ!!と。不況・不況といいながら実際会社によっては、儲
かっている企業もあるのだから、そういう景気がいいところに学べばいいんです。
そして、大変なときこと笑顔で楽しくしていれば、またホントに楽しいことが向こうからや
ってくるんだよ。
ある本の引用ですが、面白いことを言っていて
かの松下幸之助さんが、松下電器産業を立ち上げたときは大恐慌の真っ只中だったんだよね
借金して会社を作ってはみたものの、大恐慌だったために物が売れなくて・・・そんな時、
松下幸之助さんは、まず、「全員社員は守る」と宣言したのは有名な話だよね。その代わり
物が売れないから、工場の製造作業に携わっている社員は、半日で帰ってください。その代
わり営業はとにかく売りまくれ と・・・営業は寝る間も惜しんで売りまくれと言ったそう
です。このことで全社員が一丸となってその後の成長につながっていくんです。
日本人は、今まで助け合って生きてきたから、やっぱり相互の助け合いが必要なんだよね。
人間は、個人(一人ぽっち)では生きていけない生き物なんだと思う。ホントに、僕自身は
一人では生きていけないんだよね。
常に、誰かといないと・・・・。僕は人間関係をとても大切にしてきたから、いざとなった
らみんなが心配して相談にのってくれる。お金だけではないつながりをたくさん持っている
ことが僕を前向きに元気にしてくれている源だと確信してます。
児玉:なぜそう前向きを持続できているんでしょうか?
伊藤:僕は3つの時間をもっています。
1つは、仕事をする時間
2つめは、睡眠の時間
3つめは自分の時間
※この3つめは、何の目的に使ってもいい時間なんだよね。
遊んでもいいし、勉強してもいいし、仕事にまったく関係ない時間のことです。
この3番目をどう過ごせるかで自分の人生は決まるんじゃないかな?
とにかくその時々の場面で目の前のことに集中すること、そしてその時間が終わったら切り
替えて次の時間に集中すること。人間の集中力ってだいたいもって2時間でしょ・・・。
時間だけは、どんな人にも平等に与えられたものだから、その時間をいかに有効に使うかで
自分の人生は変わってくるんだよね。だからぜひ、この機会に時間の使い方を考え直してみ
てもらいたいね。
児玉:確かに時間はすべての人に平等に24時間与えられてますね、環境には全く依存してないで
すからね。
伊藤:そう!だから、この不況下で就業時間が短縮されている人もいると思うけど、これはとても
よいことで
・家族と一緒にすごせる
・本を読む時間がある
・身体を鍛える時間がある
・友達に会える
とそういう風に第Bの時間が増えて自分を変えることのできるいいチャンスだと思ったほ
うがいいと思う。
児玉:発想を自分で転換することは大切かもしれませんね。今まで悲愴感漂っていた考えは、前向
きに考えれば、チャンスやラッキーなことに繋がっていくことに確かになりますよね。
伊藤:そう、だからポジティブに考えることのできる人は、自分で自分のことをコントロールでき
ている人なんだよね。だから何があっても、常に楽しそうにしていることができるし、前向
きに考えた瞬間にすべてはチャンスに変わっていくんだよね。
これを最後まで読んで下さった皆さんには、ぜひ第Bの時間を実践してもらいたいね。
第Bの時間をもつことによって、時間の意義を考えるようになれるし、それは新しい目標や
アイデアを持てることにつながっていくはずなので・・。
とにかく人生は、自分で選んでいるんですよ。常に岐路があり、その都度自分で決断してい
るはずなんです。だから、今悲観的に考えている人は、実はこれは転機なんだと・・・チャ
ンスだと思って前向きなってみる努力をしてほしいね。そうすれば、本当にポジティブに考
えた瞬間にすべてポジティブに動き出すはずだから・・・・今はそういういいチャンスです
========= 編集者の独り言 ============
伊藤さんは、本当に前向きで、全身がポジティブ人間。ラテン系の血が流れているようなそんな底
抜けの明るさをもっている方でした。確かに常に前向きなポジティブ志向は今の私たちの置かれた状況を抜けだすには一番大切なことだと共感しました。本日はありがとうござました。
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